organ - o - rounge " cos mos "
個人的な話だが高校一年の時に3枚の音楽に出会った。
the Beach Boys " Pet Sounds ", Joy division " unknown pleasure ", the Kinks " village green "
今でもこの3枚のアルバムは僕の音楽的嗜好に決定的な一打を与えたと思っている。
当時、ポカリスエットのローリングストーンズに何か煽動される卑猥を感じていた思春期の自分からは極北にあった音楽はとにかく眠たくなった。
だけど、あの時は気軽に音楽を聞く事ができなくて、買ったアルバムを繰り返し聞くしかなかった。
音楽雑誌も手に入らない田舎で僕は解説もなく、とにかく聞いた。
たぶん、こんな経験は僕だけではないはずだ。
眠たくなるような音楽は最高の音楽だ、と誰かが言ったかもしれないが、それは少々言葉不足だと僕は思っている。
眠たくなる音楽を自分のものにしたとき僕は眠っている状態と起きながら付合う方法を身につけたんだ!!!
つまりは高揚感の先のリラックスを知った瞬間だった。
僕は音楽にはそれを常に求めてしまう。
冗談ではなくデスメタルにもそういった感覚は存在する。
例えば、早過ぎるリフは高揚感を超えて一つのドローンに集約される。
オルガノラウンジのライブを観た僕はそういった感覚を思い出していた。
ヴィジュアルを担当している松本力さんのアニメーションは疾走感と失踪感を感じさせ、愛らしい故に近寄りがたい感覚をチクチク。
シューゲイザー的なサウンドスケッチと現代的なビート感があるが、トータルの印象はすごく日常的ともいえるくらい、退屈。
本多さんの声が僕のガイドになるかのように時折登場するが、スルリと透明な体なのでつかめないのだ。
" いくら時間が経っても、いつもそこにいて存在を証かそうとする響き。" (細野晴臣)
何度も入り口のビートがニコリと微笑むのだが、全体の塊はそこすらも近くて遠くしてしまう。
入ることができれば、あなたにとってチルは本来の意味を取戻すだろう。
高揚感のリラックスはボアダムとハッピーとキルが手を繋いでいると確信できる。
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