SF
アイザック・アシモフによる「ロボット工学三原則」
* 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
* 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
* 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
「ロボットシリーズ」と呼ばれるアイザック・アシモフのロボット物SF小説の主題として表れた原則。
アシモフ以前のSF作品には現在ではフランケンシュタイン・コンプレックスと呼ばれるテーマ、すなわちロボットが造物主たる人間を破滅させるというプロットがしばしば登場していた。
これに対しロボットの安全装置として機能するのがロボット三原則である。
2007年、南アフリカの軍隊で使われていた1台の軍用ロボット[自動制御の対空砲]が不具合を起こし、9人の兵士を殺害した。
2009年に、ロボット機械によって作業員の1人が重傷を負ったとして、スウェーデンの工場に罰金が科された(ただし責任の一部は作業員にもあるとされた)。
そして今年には、スウェーデンの工場が罰金を科された。
事故は、重い岩を持ち上げるために使われていたロボットを修理しようとした工場の作業員が、ロボットの誤動作によって殺されかけたというものだった。
電源を切ったと思い込んだ作業員がためらいなくロボットに近づいたところ、ロボットが動き出し、作業員の頭をつかんだのだ。
検察側は、安全状態に問題があったことについて工場側に責任を負わせたが、責任の一部は作業員にもあるとした。
人間がロボットに殺された最初の記録は、1979年、ミシガン州フリントにあった米Ford Motor社の鋳造工場で、25歳の組立工、Robert Williams氏が仕事中に死亡した。
Williams氏が死亡した日は、チェコの作家カレル・チャペックの戯曲『ロッサムの万能ロボット』(R.U.R.)の初演から58年目に当たる日だった。
『R.U.R.』では、人造人間を意味する「ロボット」という言葉が世界で初めて使われた。
チャペックはこの言葉を、チェコ語の「強制労働」を表す言葉を基に作り出した。(「robot」は1923年に英語に加えられた。)
Williams氏は、1979年に保管施設で部品を集めていたときに、同じように部品を取り出していたロボットのアームに直撃されて即死した。
Williams氏の遺族は後に、損害賠償金として1000万ドルを受け取っている。
陪審は、ロボットがWilliams氏の頭を直撃したのは、ロボットが近くにいるときには警告音が鳴るなどの安全措置がとられていなかったからだという意見で一致した。
ロボットをめぐる昔からある懸念の1つがラッダイト論争で、これは、いずれは機械が労働者に取って代わるだろうという恐れだ。
[ラッダイト運動は、1811年から1817年頃、イギリス中・北部の織物工業地帯に起こった機械破壊運動。産業革命にともなう機械使用の普及により、失業のおそれを感じた手工業者・労働者が起こした]
これからさらに発展したもう1つの懸念は、ロボットの知能が人間の知能を超える、というSF小説に共通するテーマに関するものだ。
SF作家のアイザック・アシモフは1950年代、上記の『ロボット3原則』において、このような懸念が現実化しないよう、ロボットに組み込まれるべき原則を考えた。
Williams氏の死から30年後の現在、各国の政府はロボットを制御する法律を検討しつつある。ロボットの行動が持つ法的な意味や「倫理性」などを検討する法学者たちも出て来た。
彼らは「精神病のロボット」を作るのをやめることや、ロボットが「有罪」となる場合のガイドラインや、誰が彼らを統制するべきかの決定や、次世代の自律型装置を制御するのに役立つ「合法的な機械言語」などについて考察している。
僕は本の中で、SFが一番好きだ。
想像力がかき立てられるし、あくまで、人間が創造したものだというところがイイ!!!それは、音楽と同じ匂いがする。
(ロボットが)道徳や倫理、精神病まで、これは(SFではなく)現実。
人間が創造したものに対抗できるのは自然だろう。
いや、自然ももはや苦戦するのかもしれない。
今更だが、昨年、村上春樹さんが「1984」(1949年作)にオマージュを捧げ「1Q84」出版した。
人間の想像力は60年は先をいけるものらしい。
「1984」でオーウェルが描いたビッグ・ブラザーは僕らの前には登場していないが、案外、村上さんは本物を見た事があるのかもしれない。
このイカれた時代へようこそ!!!だ。
原文ではなく、日本語記事を編集させていただきました。
最初のロボット殺人事件は1979年:人間との関係を振り返る
「ロボット倫理学」の現在:ロボットの責任や精神病もテーマに
自動制御兵器と事故:対空砲の演習中、兵士20名以上が死傷
機関銃搭載の兵器ロボット、イラクに初配備

