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2011 SPRING EXHIBITION の事 その1

2011 SPRING EXHIBITION の準備がちゃくちゃくとすすんでいます。
2010 WINTER EXHIBITION のリリースも始まっていないのですが、海外の春夏コレクションもほぼ終わりましたしね。
東京のファッション・ウィークまで後2ヶ月くらい、日々忙しく過ごしています。
先取り、先取りがこの業界です。


次回のEXHIBITIONではSEMBLとして新しい試みにいくつか挑戦します。
ジュエリーは初めて挑戦するものの一つ。
アクセサリーはキーチェーン等、何度かリリースしてはいますが、ジュエリーは今までありません。


デザインナーは毎回デザインした洋服に合ったこういったアクセサリーをやりたいと毎シーズン、デザインはしていました。
その中にはリングであったり、バングルであったり、ネックレスであったり、ジュエリーと呼べるものが含まれていました。
ただ、僕らはジュエリー作りの専門的作業の理解が低く、どうしてもただ職人さんに僕らが言った事をやってもらう事しか出来ませんでした。
洋服の範疇であれば僕らも経験、知識があり、「何が難しくて何が簡単か?」を理解しているので、職人さんと仲間のように言い合う事ができます。(そしてよく怒られています(笑)言い合えてない(笑))
しかし、ジュエリーに関しては0みたいなもんです。
そりゃ「どれが好きで、どれが嫌いか」はわかりますよ、好みの話しなので。
でも、それじゃあSEMBLの洋服とつり合わない。
僕らの求めているENSEMBLE(調和)にはほど遠い話です。
「何が難しくて何が簡単か?」が分からないという事は、つまりは何が自分を興奮させてくれるのか?「何が面白くて何が面白くないのか?」が、分からない芸人みたいなもんです。
たいていの職人さんは高い技術、豊富な経験と深い理解をお持ちですが、依頼した仕事に対してはそれを如何にしてやるかという事で捉えてしまいがちです。
そうなると僕らとしてはせっかく物づくりで一番味わいたい部分(一般的には苦労と呼びます(笑))が味わえない。
あぁもったいない。
僕らにとって物づくりは一面ではそれを味わう為にやっているところがありますのでそれでは困ります。
実際に作業されるのは(僕らのハンドメイドを除いては)職人さんが担当されるので、実質的な苦労は味わう事はできないのですが、重要なのはデザイン段階での葛藤。
その葛藤が少なくなってしまいます。
例えば「これは実際に実現可能ではないのではないか...」という葛藤がリアルであればある程、モンモンとして、どうしよう、どうしようという恐れが出てきます。
その葛藤によってより自分に純粋になれるというか、つまりはそれによって、自分は何を作りたいのか(何で興奮したいのか)がよりはっきりしてくるんです。


僕らは今回、初めてシルバーリングに挑戦しました。
何故挑戦できたのか?
それは素晴らしい仲間に巡り会えたからです。
(つまりは良い葛藤ができたという事。)


ある日、SEMBLのスタッズベルト"PARASITE"を製作していただいているPARASITEの西村さんからある方をご紹介していただけるという事で展示会のお誘いを受けました。
西村さんに連れられてその方の展示会に行ったのですが、もぅほんとガツーンとやられました!!!
「世界観を提示するというのはこういう事か!!!」と。
その瞬間、それまでこの業界に関わってきて少しずつモヤモヤが積もってきて、埋もれてしまっていた自分にとって大切な事が頭の中で、再び姿を表しました。
言葉では幾通りにも受け取ることができるので説明することが難しいのですが、「そうあって欲しいと願っていた自分の好きな世界がその通りに実在した!!!」と言ったところでしょうか。
(あくまでそれは彼(ら)の世界ですが、それを通して自分の世界を感じたんです。)
とにかく彼(ら)はストイックに理想を追い求めていて、その為に全てをかけているんです。
この説明は感じた事を言葉によって表現しようとしている時点で、最初から破綻しているんですが、彼(ら)は単なる理想主義集団とは全く違います。
彼(ら)は生み出すジュエリーによって生活の糧を得ているし、才能といった、楽観的な考えに基づいて日々を過ごしてはいません。
もちろん僕はその展示会では感動的な才能を感じましたが、あーなんと言ったらいいかわかりません。
やっぱり一度体験するのがいい(笑)


PARASITEの西村さんがホントいい方で、「シルバーつくりたいなら(彼に)相談してみれば」と。
(えーっマジで!!!)


その後、お会いした際にその方が色々説明してくださって、「何でも言ってよ」みたいな事を言ってくださったにも関わらず、結局僕は葛藤に負けて「こんな心持ちじゃダメや」と頼めなかったんです(笑)


そりゃ頼めないよ~、本物を前にして。
いると思わないじゃん本物。
結構僕もこの業界長くなったけど、本当にいないよこんな人(集団)。


そして次の展示会にお伺いした時に、「やっぱりスゴい」と感じ、関わっていきたいと強く思った。
2度目に体験して、より深く感動できた事にまた驚き、感動しました。
僕は基本、言葉に頼りがちなので、彼(ら)に自分の感動した事を言葉を使って四苦八苦して多分半分くらいは伝えて(憶測)、相談に乗ってもらう意志を告げました。


それからまた結構時間が経って(かかって)ウチのデザイナーが自分のイメージをまとめ伝えることができました。
それが先週。
そしたら先日、打合わせに伺ったら、もう完璧なサンプルが!!!あがっていたんです。
本当にビビった!!!
写真を数枚送っただけですよ。
本当にいつでも研ぎすまされているんだな...と改めて。
ウチのデザイナーの思っているところをゴリッと掴んでしまっているんです。
僕もデザイナーも唖然。


SEMBL 2011 SPRING EXHIBITION のシルバージュエリー、間違いない感じです。
(間違っていたらそりゃ僕らだね)


このブログで伝えたかったのは「そうあって欲しいと願っていた自分の好きな世界がその通りに実在した!!!」という事がどれだけ感動的な事かと言うこと。
想像してください、あなたが「そうあって欲しいと願っていた自分の好きな世界がその通りに実在した!!!」事を感じた瞬間を。
経験されたことがある方は思い出してみてください。
血がふつふつと沸き上がってきませんか?
にやにやしてきませんか?(僕だけかな)
それは素晴らしい事じゃけん。


なんで、世の中の人間は自殺なんてするな!!!(笑)
あるぞ絶対、お前の思っている世界が(笑)
マジで。


と言った強引な〆で今日は終わります。

Friday, 16 July 2010

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